創造美術会は1947年(昭和22年)7月に結成され、初めての展覧会が日本橋高島屋画廊において開催された。発起人は原創三郎、新野歓一、保科米三、千木良富士、山口力雄、高橋正、田中稲三、松本茂雄、牧野醇、青樹官三・坂口辰巳、西東重義、樹下範次、下田範次、杉浦勝人ら15名からのスタートだった。戦後の混乱期の中で、真剣な研究と努力を鞭撻し合いながら『その成果を自由に発表できる会」を持ちたいという願いが一致して始まった活動である。
設立当初、太平洋展、新構造展、朱葉会展との連立展を行った時期もあったが、謙譲な精神と強固な団結力で設立以来休むことなく維続し、現在に至っている。
創造展は、洋画、日本画、染織画、彫刻、陶芸の5部門で構成されている。作品の傾向は、風景、人物、静物と具象的なものが多いが、抽象的な作品をはじめ幅広い表現を受入れている。染織両部門は他の公募展ではあまり見られない同展の特徴の一つである。また、陶芸部はレベルが高いと各方面から評価されている。
同会では第50周年記念展を経て、この会が設立された1947年当時の姿勢や精神を思い出そうと組織の建て直しを行い、いわゆるピラミッド型の封建的な運営ではカのある若い人が足踏み状態のまま立ち止まってしまうと考え、創造美術会設立の主旨の一つである「画壇の根強い封建制を排し、真に民主的で個性と人間性を尊重する運営をするために、集団行動の基本である誠意と責任と互譲の精神を全員が忘れず、いつまでも若々しい芸術創造の母体でありたい」と願い、発言・発表が自由にできる民主的な会の再構築を目指した。
プロを目指す若い人でも定年後の楽しみで制作する人でも、努力して良い作品を出品すれば、必ずその結果を評価し、個々人の力が発揮できる開かれた会であることを願い、第65回記念展から小品部門の新設。現在、25歳以下の若手の出品料は無料とした。
また当会には、北陸支部•千葉支部•神奈川支部•中部支部•長崎支部•関東支部があり、それぞれの地域の人々が各支部に所属し協力し合って、会の発展に努力している。

